パン食を、様々な角度で分析する
パン食文化研究室
3つの調査研究テーマ
1.パン食文化の持続性
食料資源として世界で最も大規模に栽培される小麦、人や環境に与える悪影響が報告されています。リスクを回避し持続可能なパンの食べ方を、健康長寿と食糧資源の2方向から探求しています。食糧不足で困っている国がある一方で 、パンを捨てる国がある。この矛盾に対して、パンを中心に世界の食文化の変化を整理しています。
2.パン食文化の多様性
日本人の食に溶け込み多様化したパンを、時代背景に沿った食文化として整理。戦後ソフト系に偏って発展したパン食文化。ヨーロッパのハード系、ライ麦など多様なパン食文化を伝え、成熟化を探っています。パン用小麦を食糧資源として捉えているため、日常食としてのパンを調査対象としています。(高級食パンやヴィエノワズリは、食文化解説に限定)
3.「未来を変えるパン」の情報収集と普及
全国に増え始めた「ご当地小麦」と、それを積極的に使うパン屋さんを調査し、パン用小麦栽培が地域のパン食文化に及ぼす影響を顕在化しています。全国に約10,000店あるリテールベーカリーの中から、国産小麦を50%以上使用するベーカリーだけを検索できる専用データーベースをシェフからシェフの紹介リレーで構築中。国産小麦、地元食材、自家培養酵母、こだわりの製法など、得意とする領域が異なる多様なリテールベーカリーを、店舗自身の登録・更新、研究員の取材レポートで情報集積する仕組みです。経産省の商業統計でつかめない実態(使用頻度、量、接触態度、インサイト)等を見える化しています。
東京農業大学のカレッジ講座、ハード系のパンの食べ比べとして 2015年にスタート。2018年から各県のご当地小麦パン価値啓蒙へと発展したが 2020年のコロナで講座がストップ。代わりにYouTube配信を利用し「パンが変えてゆく未来フォーラム」を開催、そこから「未来を変えるパン」検索マップが生まれました。
具体的な活動
「パンが変えてゆく未来」フォーラム
2020年7月6日、コロナ禍で12人のブーランジェと3つの製粉会社がYouTubeLive配信でフォーラムを開催し、「パンが変えてゆく未来」を話し合いました。パンを作る時お客様の健康を考えるだけでなく、持続可能な環境にも配慮しているとの事です。
フォーラムの様子はアーカイブでご覧いただけます
【第1回】食糧資源としての小麦食文化を探求 (2020年7月)
【第2回】関東・東山エリアの小麦栽培のポテンシャル (2020年9月)
【第3回】近畿・中国・四国エリアのパン用小麦使用実態報告 (2021年11月)
石臼道場
ミルパワージャパン本杉正和・創麦師が毎年夏に開催する石臼製粉講習会を運営(ご当地小麦発展の草の根運動)。
国産小麦の分析
農大の食品加工技術センター野口教授とミルパワージャパンの共同研究をコーディネイト。製粉したての全粒粉の酵素活性や、粒度分布による食感の違いなど、官能テストと合わせ分析。
Brown Bread Campaign
全粒粉の有用性を啓蒙するため、茶色いパンを普及する活動「Brown Bread Campaign」を行っています。
公式SNS
パン食文化白書
東京農大カレッジ講座、フォーラムでのファインディングをハイライトで紹介中
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パン食文化研究室
フィールド調査時のシェフ Zoom取材映像を公開
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pan_syokubunnka
日本画家・石踊紘一先生による未来を変えるパンの素描
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応援企業
このサイトは第一回フォーラムにコアメンバーとして参加された、製粉会社様の支援により運営されています。
アグリシステム様、ミルパワージャパン様、前田食品様
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